全く予想だにしていなかった事に追われた
1週間となりました。
私の母校であり、職場としても
長年に渡りお世話になった
フィニックス東京松本英語学院。
学院長である森先生の事務所に一人よばれ、
「学院を閉鎖せざるを得ない」と告げられた。
それが10日前の11月8日土曜日夜8時過ぎ。
学院の今年度赤字分は、
先生個人でも努力して補ってきたし
今後もそのつもりだったとのこと。
実のところ先月までは、
特に心配する必要はなかったが、
先々月襲った米国での金融危機の余波を直接うけ、
個人として工面することが予定できたお金が
不可能となったとのこと。
「これ以上学院を継続すると、
生徒の未受講分受講料の返金のめども
一切たたなくなる、そうなることと、
生徒へ何の連絡もなく、
突然スクールの鍵を閉めてしまうようなことだけは
絶対に避けなければいけない。
今なら時間の猶予さえもらえれば、
私が少しずつ返金をしていける。
学院は現在1週間の秋休み中だが、
休み明けにあたる来週の土曜日からは
授業を再開しないことにした。
残念だが、学院自体も閉鎖せざるを得ない。」
「君に連絡しようと思って何度か携帯を手にしては、
今日の今日まで、まさに今日の午後まで、
電話をかけるのをためらっていた。
君も新しい学校をつくっていて大変だろうし、
負担はかけたくないからな。
でも、石渡君なら、君と僕の今までの関係を思うと、
話くらいは聞いてくれるかと、
思い切って電話のボタンを押した。
君に話を聞いてもらうことだけでも、
自分の考えが何か整理され、
気持ちも少し楽になるような、
そんな気がしたから。
特に何もしてくれなくていいんだ。なので、
僕の話をどうか、余り負担に思わずに、
聞いてくれると助かる。」
その後、明朝の5時すぎまで
いろいろとお話を伺いました。
そして、自分なりの考えをまとめるべく戻りました。
そしてその日早速、
カプランの内部関係者に
急遽連絡を取りました。
まずは、一番の被害者である受講生を
優先して考慮したいこと、
そしてカプランジャパンで
フィニックス生の受講を継続させる方法。
しかも、フィニックス生には
入学金や受講料を一切追加させることなく、
カプランジャパンが未受講分を無償で
授業の提供をできる方法を見出したいこと。
ただしこのことで、万が一にも
カプランジャパンの経営そのものを
脅かすことにならないように、
また同時に、現在通学中のカプラン生への
弊害などが間違ってもおこらないように考慮し、
協力を仰ぎたいこと。
さいわいなことに、
フィニックスとカプランジャパンの両スクールの
教育哲学や受講生の質も相違がなく、
お互い受け入れやすいであろうことも
大前提としてありました。
また、それぞれの授業内容やシステムは、
もともと私の責任のもと作り上げたもののため、
自信を持って移行プランを出すことができました。
とはいっても、本社はじめ関係者の方の
協力や理解がなくては不可能なこと。
有難いことに相談にのってくれた全員が、
熱い教育信念のもと全力で問題解決に協力してくれました。
本当に心ある人々のお知恵とご尽力をいただけた結果、限りのある時間の中で、よりよい解決法にたどりつけることができたと思います。
11月15日と16日の土曜日と日曜日には、カプラン説明会をカプラン表参道校にて開きました。
説明会に参加してくれた
約100名のフィニックス生は、
全く突然の知らせにも関わらず、
冷静かつ真摯な態度で
カプランの説明を聞いてくれました。
今週土曜日11月22日の18時より表参道校にて、
最後の全体説明会を開く予定ですが、
すでに30名以上の方々が
11月24日月曜日からスタートする
カプランクラスに申し込んでくれました。
現在フィニックスでは毎日、
単位移行の手続きが進行中です。
日本人講師として最後までフィニックスに残った
加藤先生と中島先生は、
無報酬で生徒ひとりひとりと面談してくれています。
週末の説明会で思わず話した言葉が、
"Yes, we can, and we will try!"
これは、オバマ米国大統領が言った言葉ではありません。
ひとつの人生哲学としてフィニックスで、
またそのずっと昔の松本亨高等英語専門学校で
私自身も生徒の時代から、
何度も復唱させられてきた言葉です。
偶然、オバマ大統領の言葉と酷似しているので、
『苦難の時こそ、希望を持ち、明るい将来にしていこう』
というオバマ大統領のスピーチも
説明会では引用させてもらいました。
講師、スタッフ、関係者一同とのさらなる協力のもと、カプランでの受講継続を決意したフィニックス生でだけでなく、カプランでの現受講生にとっても、カプランジャパンにとってもこれから、より良い結果を生み出せるようにしていく決心でスクール運営をしていく所存です。
最後になりますが、
フィニックス東京松本英語学院の松本は、
「英語で考える」教授法を唱えた
故松本亨博士のことです。
偶然、博士の著書を読み、
私が松本亨博士の存在自体を知ったのが
今から29年と半年前であり、
先生の他界した年でもありました。
全く英語など出来なかった私が、
今日このような仕事にたずさわって入られるのは、
松本亨博士の教え、その全てをスクールとして具現化された
当時松本亨高等英語専門学校理事長で、
現フィニックス東京松本英語学院長の森喬伸先生との出逢い、
そして、森先生のつくられたスクールとの
運命的な出逢いがあったからです。
そのスクールが、森先生ご自身から、
閉鎖することとなったと聞いたとき、
私の中で、過去約30年間の記憶が
走馬燈のように駆けめぐりました。
今後は、その思い出をこのブログで少しずつ、
語っていこうかと思います。
『松本英語と私』というタイトルで。。。
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