2009年4月アーカイブ
Title.

松本英語と私 7  異次元空間

Date. 2009.04.28  /  Category. 松本英語と私

全く英語が出来なかった私を変えてくれた
30年前に出会った松本亨博士の推奨する英語学習法。
感謝の意を込めて、「松本英語と私」のタイトルで
思い出を綴っています。
前回までのお話から読まれる方は、
こちらをクリックしてください。
読みにくいですが、下の方から順につながります。


今回はパンフをとりに初めて学校を訪ねた時の話しの
最終回です。


=====================

気がつくと高校のお別れ会の時間が迫っている。
でも、もう入学は決心したのだ。あとはパンフと
申し込み用紙をもらおうと、窓口を捜す。

事務室はロビーに面した右横にあり、ガラス張りだった。
カウンターの前に立つと、机に座っている事務員の人が
丁度顔の長さだけ除ける高さのガラス戸が開いた。

「あのう、春期講習のパンフレットをいただきたいのです
が。」と私が言うと、「はじめて来たの?あーさっき、電話
くれた?見つかってよかったね。じゃー説明しますから、
まずは、ロビーに座って、この見本のパンフを渡すから
よーく読んでね。熟読した後、この用紙に氏名その他
記入して、全て終わったら戻ってきて。」

一気にまくし立てられながら、『あーこのおばさんか。あの
無愛想な電話応対していたのは。ちょっと参ったな。』と
思っている自分がいた。そして、

「すみません。もう時間がなくなってしまって。申込むことは
決めているので、パンフだけもらえませんか?」
とお願いした。

「うちはねー、パンフだけ渡す事はしていないの。内容を
理解してもらわないと、困るのはあなただからね。」

「また、説明は聞きにきますから。とりあえず、今日は
パンフをください。」とこちらも、ゴリ押ししてみた。

「しょうがないわね。必ずまた来てね。それじゃ、この用紙
だけロビーの空いている席に座って、記入して持ってきて
頂戴!!」

やれやれと、もらった用紙を書き込もうとロビーの席を
見渡すと、教室に使われる2人がけの学習机が対面して
壁側においてある。全部で5つくらいの島?があって、
椅子は木製のベンチ椅子で、ほとんど埋まっている。
とりあえず、空いていたベンチを見つけ、座ると驚いた。

まわりの机に座っている人間全員が、一言も日本語を
使わず、楽しそうに英語で談笑している。そんな中、
少し小さくなって用紙を記入していると、自動ドアが
ガンガン開き始め、次から次へと生徒らしき社会人や
学生が入ってきた。

静かにではない。皆、英語で元気よく笑顔で挨拶して
入ってくる。あっという間に25畳くらいの広さのロビーは
生徒で一杯になり、心から楽しそうに英語で談笑している
彼らの中にいて、私は異次元の空間にいるように思えた。

後でわかったことだが、当時のナイトスクール始業時間が
6時半だった。私は、丁度始業前のみんなが集まってくる
時間に出くわしたのだった。

手早に用紙を書き込み、受付に戻った。

「それじゃ、500円するけど、いい?また来てね。」
とおばさん受付嬢に念を押され、やっとパンフを手にした。

その後は逃げるようにではなかったが、早足でお別れ会
の場所であったハチ公交差点近くの喫茶店へと向かった。

実はこの日間違えていた事がさらに2つあった。

ひとつは、無愛想なおばさんだと思った受付の女性は、
とても親切で思いやり溢れる方だった。その3年後に私が
松本で仕事を始めた時に、最初の直属の上司?となる、
庄司さんという方で、何もわからない私を気遣いながら
いろいろと教えていただいた。

もうひとつは、致命的なミスだった。春期講習はすぐに
始まってしまい説明を聞きに行きそびれたこと。
なぜもう一度行けなかったかは覚えていないが、説明を
きちんと受けずに、受講を開始することとなる。

そしてこの日時間切れで説明を受けられなかった事が、
私の英語に対する心の壁、英語を受け入れない心を
大きくしたかもしれない。

そして、衝撃のオリエンテーション日を迎える事になる。

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心強く感じた1日

Date. 2009.04.27  /  Category. Diary

昨日、日曜日もたくさんの方に『英語マスターセミナー』
にご参加いただきました。年齢やバックグラウンドも
様々で、英語には全く自信のない方からTOEIC満点の方、
英語ベテラン講師の方や国際ビジネス経験が豊富な方、
又はるばる長野県や愛知県からもお越しいただいた方も
いらっしゃいました。

特に愛知県からいらっしゃった方は、セミナー後、通学を
決意されたとのこと。お聞きすると月に2度くらい出張で
東京方面に来る時があり、その際授業を受けてみたい
との事。2週間に1度しか出席できないことを承知の上で、
なんとか頑張ってみたいとの事でした。

それだけの頻度でも最大限の効果が得られるアドバイス
を少しさせていただきましたが、ご本人の熱心さにお応え
するように教える側も気合が入いるというものです。

カプランには、様々なコースに、様々な方が、様々な
地域から通学されています。遠方からの通学は、特に
米国医療資格試験USMLE準備コース受講生が多く、
本当に凄いと感心させられることが多々あります。

実は、このコースはビデオレッスンを受けるだけのもので、
ライブのレッスンではありません。受付で借りたビデオを
ブースで黙々と見て学習するだけです。多忙な医学部生
や医師の方々が、万難を排してビデオを見るためだけに
毎週通学されています。それだけ、ビデオが価値あるもの
と判断してもらえるからですが。

カプランHPで受講生の声をお聞かせいただいた方も
長年名古屋から通学されてる方と、もうお一人は、何と
熊本から飛行機で毎週末2日間通学されていました。
利便性だとか、いっていられず皆さん必死です。

それと比較すると、英語を学ぼうとする方の意欲には、
正直なところ時折がっかりさせられることもあります。

「カプランにとっても通いたいのですが、家が遠いので。
近くだったら絶対通うのですが。。」よく聞くフレーズです。
ところが聞くと、住んでいるのは、東京23区内だったり、
神奈川県や埼玉県だったりします。

体(てい)のいい断り文句なら分かりますが、本気でそう
思って諦めている人が最近富に多くなっている気がします。

安易な効率性だけを追求しがちな近頃の傾向のせいか、
駅前留学などが流行したお陰かしりませんが、大変残念
に思います。

それは全く苦もなく通学するより、少しハンデを追うくらい
のほうが集中度も高まり結果が出やすいと思うからです。
通学距離しかり、時間的余裕しかり、経済状況しかりです。

30年くらい前の私の場合も、今思えばそのような事が助け
となりました。浪人生と松本専門学校生の時、家の経済
状況から授業料はバイトして自分で支払うことになった
おかげで、『1分いくらの授業だ』と、分単位で元を取ろうと、
がめつく学習でき、急速に英語力が伸びました(笑)。

昨日セミナーでお会いした方々は、ハンデをものともしない
活力のある方々が多かったようで、頼もしく感じました。

又、セミナー後はカプラン受講生懇親会に顔を出しました。
銀座校で月曜日20時40分からのTPP (Team
Presentation Project)クラスの集まりでしたが、
こちらもさすがに素晴しい人達ばかりで、大変嬉しく思い
ました。

入学したての方々の中には「英語が全く出ないのですが、
本当に中学校の文法書からやり直さなくても、話せるよう
になりますか?」と、入学当初の人しか心配しないような、
かわいらしい質問を真剣にする人がいるかと思えば、
100戦練磨のベテラン?何年も前から始めていて相当な
英語力をつけて、さらなる上を目指している人達もいます。
この日は欠席でしたが、毎週月曜日夜だけ甲府から通学
している学習姿勢も素晴らしい熱心な方もいます。

お互いに助け合い、刺激しあえる雰囲気が感じられ、
これからの彼らのさらなる成長を見るのが楽しみに
思いました。

学習に必要なのは、信頼しきれる講師とメソッド、そして
良い学友に出会うことだと思います。学友というのは、
少し学生チックですが、年齢がいくつになっても同じことで、
カプランのような社会経験も豊富な大人の方にもいえる
ことです。

時には、やる気のある方が減ってきたのではないかとか、
前回書いたように、短視眼的な小手先のテクニックに走る
人達が多くて、むなしさを感じることも正直あります。

しかし、昨日は英語レベルや経験にかかわらず、幾多の
困難も乗り越えられる強い意志をもって学習に臨んでいる
人達が集まっていることが実感できて、心を強くした1日
でした。


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英語実力アップ:スピーチの勧め 1

Date. 2009.04.23  /  Category. Speech

お陰様で、ウォールストリートジャーナルや、米国
ABCニュースでカプランの勧めるスピーチ学習法や
私の有名演説の暗唱を取り上げてもらいました。

また、ビデオ・フォトグラファーの澤口佳代さん が
私のスピーチ暗唱を録画してくれました。

このブログでは、今回からそれを少しずつ分けて
ご紹介することにしました。

参考にしていただき『石渡には負けていないぞ』と、
スピーチ練習に挑戦してもらえれば嬉しいです。

まずは、ご挨拶をご覧下さい。
英語と日本語で話していますが、アドリブですので、
内容は少し異なります。


それでは、最初はカプラン受講生が最初に取り組んだ
オバマのスピーチ、今や伝説となった2004年民主党大会
での"Audacity of Hope"から聞いてください。
長いので2つのクリップに別けてあります。


そして後半部分です。
ABCニュースのリポーターにも語った私がこのスピーチを
最初に聞いたときに最も感動した部分からです。

いかがでしたでしょうか?
次回は同じスピーチを私なりの話し方伝え方にかえて
違う感じで暗誦したものをお見せしようと思います。

またブログ覗きに来て下さいね。

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真剣にお伝えしたい事

Date. 2009.04.21  /  Category. Diary英語マスターセミナー英語上達への秘訣

先週末もたくさんのかたに『英語マスターセミナー』、
『TOEFL iBTスコアアップセミナー』に参加いただきました。
熱意に溢れる方々に指導できるのは、教師冥利につきます。

ほぼ毎週行っているセミナーですが、実は毎回内容は
微妙に異なります。必ずお伝えしたい事は、落とさずに
お話しているつもりですが、その場の雰囲気に合わせて
お話ししています。

そして実は、毎回自分なりに反省しながら、どうしたら
メッセージがもっとよく伝わるかを試行錯誤しています。

セミナー参加者にとって人生の分岐点(turning point in life)、
英語学習成果に大きな変革がおきて、大袈裟かもしれませんが、
人生が変わったと後々に、感じてもらえるようなものになる
よう目指しています。

短い時間のかかわりの中で、そこまでのインパクトを与え
手助けができるのかは、難しいところです。しかし実行に
移し、実践を続けてもらえれば、想像される以上の実力を
身につけられます。

中でも、テストスコアのアップが英語学習の目的な人は
近道のようで遠回りになりがちなテスト対策呪縛から
解かれ、効率的に実力を上げる事で、ワンランクも
ツーランクも上のスコアを獲得してもらいたいのが願いです。

「今持っているテスト参考書は捨てなさい。」と叫びたくなる事が
あります。どうしてテストというとても狭い範囲の英語を学習する
のか。テクニックばかりを追い、実力をあげる事は躊躇するのか。
どうして単語の意味を日本語で覚え続けることを続けるのか。
もっと効果的なスコアアップへの道があるのに、皆同じ間違いを
おかし続けている。英語学習における日本での常識は世界での
常識では全くないのに。大変、もったいない事、残念な事です。

「安易な効率を求めるばかり、本来は簡単な英語を難しくしている」
「本来、奥深い言葉の学習意義を不意にしてしまっている」と、また
これからも唱え続けていきます。本来するべき学習を勇気を持って
実践し、実力をつけていく人々が増えて、日本人の英語が世界の
トップレベルになることを信じて。

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松本英語と私 6   運命的出逢い

Date. 2009.04.17  /  Category. 松本英語と私

全く英語が出来なかった私を変えてくれた
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今回はパンフをとりに初めて行った話しの続きです。


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煉瓦作りでマンションのようなビル。
入り口はちょっと道から奥まっていたところにあり、
途中駐車スペースのような傾斜したアプローチの
奥にあった。とても学校のような雰囲気でなかったので、
最初は通り越していたのだ。


看板もなかったが、よく見ると門構えに
松本亨高等英語専門学校とあった。


「ここだ!」と中に入っていくと、
そこはまさに別世界のようだった。
ロビーには受講生と思われる人達が
英語で楽しそうに会話している。


丁度その時のことだった。ロビー奥のエレベーターが
開いた。中背で太った男性がひとり足早に出てきた。
そして、通り過ぎる時、低く、太く、澄み通った声で
"Good evening, everyone."と人々に声をかけ
外に駐車してあった黒塗りの車、日産プレジデントに
乗り込んだ。


それまで聞いた事のない、日本人とは思えないような、
綺麗な英語。
「松本先生だ!」と咄嗟に思った。なにしろ
本で目にした先生の写真の雰囲気そのままだった。

松本亨.jpgのサムネール画像のサムネール画像

あまりにも衝撃的で今でもその場面がクリアに
映像として思い出せる。

ところがその後、私の早合点、勘違いだったと
知る事になる。松本先生だと思った人物は、その後
私の大恩人であり、恩師となる森喬伸先生だったのだ。

森先生は松本先生を心から尊敬され、一番弟子となり
理事長として、松本先生の学校を設立された。
当時、尊敬のあまり松本先生の英語だけでなく、
髪型や、姿や形まで似せていらしたと後で聞いた。

ともかく、今思えばこれも、本当に不思議で運命的な
出会いだった。初めて来校した瞬間に目にしたのが
公私にわたり長年お世話して頂く事になる森先生だった。
そして、松本先生と思ったあの美しい英語耳にした瞬間、
私は『この学校で春期講習を受けよう』と決意したのだ。

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カプラン ジャパン代表 石渡 誠
カプラン ジャパン代表
Kaplan Japan President
石渡 誠 Makoto Ishiwata
南アラバマ大学 コミュニケーション学・英語学 学士号取得。ジョージタウン大学院 英語教授法修士号 取得。帰国後、松本亨高等英語専門学校を引き継ぎ、14年間のフィニックス英語学院の教務部長を経て、カプラン ジャパン代表就任。[ More... ]