Title.

英語力アップ:スピーチの勧め 10 暗唱の意味

Date. 2009.06.25  /  Category. Speech

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暗誦の秘訣、前回私が書いた事のおさらいから。

英語を覚えるのには、絶対欠かせない根本的なポイント。
それは、、、、、
「細かい意味が分からなくても、覚えるようにすること!」
成人した学習者には、特に大切なことです。
そして、音を通せば、それが可能になります。
その具体的なメソッドのひとつとして
スピーチの暗唱があります。

それに関しまして、以下のようなコメントをいただきました。

「脳科学が発達した現在多くの脳科学者の方が丸暗記は
小さい頃まででそれ以上になったらエピソード記憶を
活用して、物事を理解して理屈を覚えていく方法に
変えていくべきと指摘しています。
丸暗記が中高年にも有効なのか非常に私にとっても
関心のあることなので、なぜ成人にとっても
「意味が解らなくても覚えるようにする」のが効果的なのか
是非教えていただきたいです。」

とても有難い質問です!
私の推奨する暗誦の意味を明確にしやすいからです。

まず、暗誦は丸暗記する事ではありません!

私のいう暗唱の目的は、
暗記する事ではなく言葉の習得だからです。

言葉を覚えるための、
言葉が出来るようにするための、
必要なステップということだからです。

そして、本来あるべき最初の最初のステップは、
意味が明確でない言葉に音として触れることです。

そして、シチュエーションとその音の響き方から
メッセージを感じることです。

同時にその意味を推測し、同じような音の響きが
でるように声に出してみます。

声に何回か繰り返し出すと、その言葉が記憶されます。

記憶された言葉を、意識して使用していく中で、
さらに意味が正確に把握されて、
自分のものになっていきます。

松本亨博士は、「言葉の意味は音にある」
と常々おっしゃっていました。

さらに、博士の著書「英語で考える」にもあるように、
本来言葉の理解とは、「感情的理解」から「知的理解」に
つながるべきものだと。

ところが、成人した学習者は「感情的理解」を飛び越えて
「知的理解」から入り、そこで終了してしまうことで、
英語で考えるようにならない人が多いと。

ここらへんまでのことは、
もっと深く詳細に説明すべきですが、
長くなるので、また別の機会に(笑)。

少し話が堅くなってきているので、
いつも私の「英語マスターセミナー」では、
よく例に出てくる、私の一人息子の例を(笑)。

ちょうど、来月で6歳になります。
(早いものです。最初セミナーで例を取り上げ始めた時は、
まだ2歳でしたから。笑)
いろいろな、生の面白い例を豊富に提供してくれて
います(笑)!

昨日の夜、寝る直前の事です。
彼が、何の前触れも無く、突然私にこう言いました。
「水くさいぞ、先生!」
(ちなみに、彼は私を「先生」と呼びます!笑)

ドキリとした私は、
「何?何が水くさいの?何でいきなりそんなこと???
わかった!
ねー意味わからないのに使っているんでしょう?
どこで覚えたの?」

「うん(笑)。さっきね、三銃士のテレビ見ていたとき。」

「へー、正確には何て言っていたの?」

「水くさいぞ、ダルニアン!俺も連れて行ってくれ!って」

「あーそう。よく覚えていたね。で、どんなつもりで
そこでは、その言葉が出ていたと思う?」

。。。。。この会話長くなるので、ここで切りますが(笑)
いろいろと大切なことが隠されています。
ここでは、その中でも大切なポイントを3つだけ。

1つ目は、私がドッキリするくらい、
この言葉に感情がこもっていたこと。
息子の語彙力を知っているから、すぐに意味もわからず
使っている事が分りました。
しかし、そうでもなければ意味が分って使っているとしか
思えないほど全く完璧な抑揚でした。

2つ目は、コメントにいただいた、脳学者のいうところの
「エピソード記憶」を、小さい彼でもしているという事です。
おそらく、「エピソード記憶」というものは、
年齢に関係なく、赤ちゃんの頃からしていると
思われます。

3つ目は、私の息子が出来た事は、成人になると
出来なくなる事ではない、という事です。
もし日本語を学習している成人の人でも、
「水くさいぞ、ダルニアン!俺も連れて行ってくれ!」
と覚えられるという事。そしてその時、意味や使い方が
ハッキリと理解できていなくても、音を頼りにそれらしく
覚える事が出来るという事です。少なくとも練習すれば。
別に子供特有の能力がなければ出来ないことでは
ありません。

ここで、簡潔にまとめてしまいますと、
もう子供ではないから、音では覚えられない、
だから、成人学習者には「物事を理解して、
理屈を覚えてく方法で。。。」というのでは、
むしろ言語習得を難しくしてしまうということです。

なぜなら、例えばここで話題になった
「エピソード記憶」と「音による記憶」の両方を
することによって、言語習得を小さい頃私達は
したのです。

大人になったからといって、
その片方の記憶方式だけで言葉を覚えようとする事は
不自然なことだけでなく、単純に言えば、
物凄いハンディキャップを負いながら、
学習をすることになるからです。

もちろん、さらに論ずるべきは、
母国語VS外国語のことでしょう。
これまた長くなるので、
ここでは、あえて簡潔に(笑)。

子供VS成人、母国語VS外国語による
指導法は明らかに異なるべきです。
しかし、音で意味を感じながら、音を覚えていくことは、
覚えさせる方法には違いがあるものの、
必ずしなくてはいけないことです。

そして、それをする事により、
脳は柔らかくなり、おそらく子供以上に早く
言葉の習得ができるようになるのです。

本日はとりあえず、ここまで(笑)。

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カプラン ジャパン代表 石渡 誠
カプラン ジャパン代表
Kaplan Japan President
石渡 誠  Makoto Ishiwata
南アラバマ大学 コミュニケーション学・英語学 学士号取得。ジョージタウン大学院 英語教授法修士号 取得。帰国後、松本亨高等英語専門学校を引き継ぎ、14年間のフィニックス英語学院の教務部長を経て、カプラン ジャパン代表就任。[ More... ]