Title.

インターナショナルスクール生の苦悩と幸福

Date. 2009.10.23  /  Category. Diary英語プラスアルファ
                  
     

日本英語交流連盟が主催するEnglish Clubのセミナーに20日火曜日参加させていただきました。

Ms.Lia Cosco リア・コスコさんによる、'バイカルチャー'を目指す日本人 ~現代インターナショナルスクール事情~"と題したお話しでした。
リアコスコさん.jpg

リアさんはカナダ バンクーバー出身の日系人で、文科省奨学生として来日。現在は早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係学修士課程に在籍し、日本のインターナショナルスクール事情について研究していらっしゃるとのこと。

大変おもしろく興味深い内容でした。ご存知の通りインターはいわゆる日本の義務教育を満たす学校としては認められていません。各種学校もあれば、無認可校もたくさんあるわけで、ある人によれば「保健上の規約もないので、インターはレストランを作るのより簡単」という見方もあるとか。

今年度開始した、幕張インターナショナルスクールは例外的に、一般の学校と同じ認定を受けているわけですが、その理由は文部科学省の指導要領に沿ってカリキュラムが組まれているからです。すなわちインターというより日本の学校で英語漬け教育をしているもので、果たしてインターに求められる教育が施されるのか、どうか。ここら辺の話しだけでも大変興味深い討論ができるわけです。

P1050034.JPG

リアさんの研究は、外国人でも、帰国子女でもない純国産の日本人に焦点を当てているそうです。そういう人達(特に親達)がなぜ、インターを選ぶのかを調べたところ、1番の理由は英語習得ではなく、国際的な教育を受けさせたいことだったそうです。

日本語だと、なるほどと思うところですが、これを英語に訳すと"International Education"。そんな教育って何??と疑問に思うといわれて、こちらもなるほどです。日本語に訳すと万国共通の教育?!とも受け止められますし、もとより、そんな名前の教育システムは確立されていない訳ですから。

日本語で「国際的」という場合は、「日本的ではない」という意味で使われることが多いのでは、と私は思いますが、まさに「国際的な教育」は日本独特の教育ではないことを意味しています。

リアさんの研究が興味深いのはこのポイントに対して、純正日本人生徒の「生の声」に焦点をあてていることです。

「国際的な教育」を受けた結果どうなったのか、人類学的見地からといわれていましたが、数々の生きた証言が披露されました。

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卒業した後の彼らの声には、苦悩している部分と幸せに感じている部分の両面が聞こえてきます。

苦しいことは、日本的な教育を受けていないわけですから、当然日本社会で常識と思われていることには、順応できないこと。さらに皮肉なことには、海外にでるとやはり日本人として見られてしまいアイデンティティの葛藤が生まれてしまうこと。そういう経験を基に、日本人として仲間に入れるように、英語が出来ることを隠して日本で生活をする人もいるそうです。

しかし、救われたのは最終的な彼らの感想でした。様々な苦しみはあっても、楽しみが勝ること。一般の日本の学校では学べないような、考え方、世界観、そして英語力を身につけたことへの喜びと自負です。

「将来、自分の子供もインターに通わせたいか」という質問に全員が迷うことなく、絶対に行かせたいと言ったそうです。

私個人の意見としては、日本の教育は素晴らしいと思っています。しかし、やはり欠如しているものが多々ある。それこそ国際的な見地から見直すべきものは見直して、ハイブリッドで世界に通用する"International Education"を確立するべきだと考えます。

長くなりましたが、最後にもうひとつ。

内容が面白かっただけでなく、リアさんのプレゼンは構成と話し方も素晴らしく、とても親しみやすく分かりやすいものでした。

リアさんのご両親の成り染めは、お父様が英語教師として日本に来た時、英語ガイドだったお母様と知り合ったとのこと。そして今はご両親とも大学の先生をしているということで、教師やガイドのDNAを引き継いでいるかもしれません。

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当たり前のことですが、ネィティブスピーカーなら皆プレゼンが上手いわけではありません。逆に言えば、上手な英語でのプレゼンを見れるのはラッキーなことなのです。

という訳で、カプランでプレゼンを勉強している人達にはぜひ見て参考にしてもらいたかったです。もっと前に告知しておけば良かったですね。

いずれにしても、このように英語で生のスピーチやプレゼンに多く触れることは大切なことです。ですが、特に自分の専門分野や仕事にかかわらないものでは、自分で行動を起こさない限りチャンスはなかなかないものです。

時間の調整がつく限り、積極的に参加してみましょう。以外と探せば、日本にもチャンスはいろいろあるものですから。

ということで、日本英語交流連盟のEnglish Clubはお勧めです。年内のイベントは以下のようなものが用意されているそうです。年会費5,000円だけなので、ぜひ会員登録をしてしまうこともお勧めします

◎ 11月17日 (火) 19:00-20:30 (開場 18:40)会場 丸の内カフェ今振り返る 「昭和ジャパン」論 ~在日四半世紀 あるオランダ人の視点~    
講師 : ハンス・ブリンクマン氏  Mr. Hans Brinckmann

◎ 12月16日(水) 18:30-20:30 会場 外国特派員協会メディアルーム ESUJ Christmas Party

◎ 12月上旬予定 ESUJ Lecture Series "大使レクチャーシリーズ"

今日はここまで。皆様のサポートのお陰で、
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有難うございます。本日の健康改善は☆です。(完全制覇!)有難うございました!また明日もいらしてください。感謝をこめて。

                  
  

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カプラン ジャパン代表 石渡 誠
カプラン ジャパン代表
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石渡 誠  Makoto Ishiwata
南アラバマ大学 コミュニケーション学・英語学 学士号取得。ジョージタウン大学院 英語教授法修士号 取得。帰国後、松本亨高等英語専門学校を引き継ぎ、14年間のフィニックス英語学院の教務部長を経て、カプラン ジャパン代表就任。[ More... ]
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