2010年2月アーカイブ
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日本人の発信力が弱くなる理由

Date. 2010.02.28  /  Category. 英語プラスアルファ

日本人に英語で自己紹介をしてもらうと、まず開口一番出る恐ろしい言葉ー"I work for a company"

何だそれは!?あなたはそれでも人間か!?というような反応も返ってきそうな不思議な文章です。日本語ならば「会社勤めしています」で通るのですが、英語だと全く意味のわからない自己紹介なのです。

せいぜい、"I work for a music company" とか "I work for an electronics company"くらいならまだ少しは意味がありますが。。。自分の特性を語るのが自己紹介だからです。

なので"I 'm a salaried man"も英語では、おかしな自己紹介。"I'm a sales person"とか "I'm a marketer"のように言うのが普通です。

どうしても、自分のことは全面に出さずに会社とか組織で語ろうとする私達日本人は、必然的に海外でのプレゼンスが弱くなってしまいます。

2日連続でお伝えした「ダボス会議報告会2010」でも、これに関連した少し面白い話が聞かれました。

NTTドコモ時代にi modeを立ち上げたことでも有名な夏野剛教授は、ダボス会議に参加されての印象を、

「参加者のベースが違うんです。『我が社では。。。』なんて言っている人はいない。誰も自分の会社の話をしていない。いかに一人の人間として世界の状況を良くしていくかを話しているのです。」

「秘書もアシスタントも同行できない。そんなところなので、ダボスには呼ばれても行きたくないと思っている日本人が沢山いるのが現状です。」

私が思うに、「会社としての自分」を出せないと、全く何を話していいのか分らなくなってしまうのでしょう。居場所を見つけられないような状況になるので、行きたくない気持ちにもなるのでしょう。

またプレゼンテーションでも、プレゼンターはあくまでディスカッションリーダー、すなわち話題のきっかけ作り役のようなものだそうです。

さらに面白く聞いたのは、一人ひとりの参加者の顔ぶれはもの凄い人達ばかり。ところが、ディスカッションで口を開くと、以外にも「どこのおじさんかおばさんかと思うくらい」結構普通のレベルの話をしたりもしているとのこと。

ダボス会議に参加したことがない私にも、この話の光景は目に浮かぶくらいよくわかります。

言葉を発する上で、英語以上に日本人が戸惑うことはこのようなことなのです。逆に言えば、私達はもっと「素の自分」を出すことが発信力アップには重要なポイントだと気がつかなければいけません。

そうです。この点でも私にはインプロワークショップで学んだことがオーバーラップしたのです。

よく考えてから発言しなさいと日本の教育では教わります。「そんなことを聞いたら恥ずかしいでしょ」とかもよく聞く表現です。ところが"It was so embarrassing that you asked such a question"なんて英語は普通聞きません。

そんな私達の頭を変えるのには、全く逆のことを教えるインプロが最良の薬かもしれないと思いました。

「事前の準備も考えもないところからスタートする。人間としての素の自分になって、天から感じることを話す。しかし、自己中心にならず、あくまで相手との心のつながりを基盤として発言して行動する」というインプロ創始者のキース・ジョンストン先生の教えは、まさに日本人の発信力強化につながるからです。なのでこの教えはもっと日本で広げていくべきことだと思いました。

いずれにしても、日本人の世界への発信力強化は絶対に必要な事。今回のダボス会議に関しては、もうひとつ書きたいことがありますので、明日また続けます。

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今こそ、ラストチャンス。変わるべき日本

Date. 2010.02.27  /  Category. 英語プラスアルファ

昨晩の六本木ヒルズにおける「ダボス会議報告会2010」。終盤のディスカッションはこれからの日本についてでした。

石倉洋子教授が10年前、ダボス会議30周年の年に初参加した時、そして40周年を迎えた今年参加した時に感じた焦燥感の話を受けて、夏野剛教授が続けました。

「これから10年後の50周年を迎えるときに、日本はどうなっているのか?」

日本には少なくとも3つの強さが今はあるはず。それは個人資産と技術、そして(信頼できる勤勉性を持つ)人。ラストチャンスだと思って、自分達の信念を貫き、挑んでいかなければいけないと。

石倉先生も、日本でというよりも、個人個人がしっかりとした意見を世界と交わせて、実行していくことが必要だと付け加えられました。

最後に、世界経済フォーラム 日本代表の土屋聡さんが3つの問題点を提示。

1.日本のリーダーシップ弱体化
2.言葉の壁
3.日本人リーダーの継続性

1.の解決法としては、アジアとの連携、相乗効果を狙うのがいいのではと夏野先生。ドイツやフランス、イギリスがEUの波に乗ってリーダーシップを強化した例をあげられました。

2.に関しては、ここで言うまでもことですが、面白いと思ったことが2つ。

一つはダボスのような場では、通訳には頼れないことがあるということ。非公式の会話は通訳の付き添いがない場で行われることが多いからだそうです。

もう一つは、英語が出来る広告塔のような人間が必要だということ。例えば、中国には政治や経済を英語で語れるスポークスマンがしっかりといるということです。

3.は日本のリーダーが変わりすぎるということ。首相だけでなく大臣までこんなに頻繁に変わる国はない。他国のパートナーに信頼されるどころか、顔や名前すら覚えてももらえない現状があるということでした。

確かに、政治のシステムを変えることは急務ですよね。先月のアベ博士の講演でも指摘がありました。

あの話を思い出すと同時に、離職後も、もっと日本のため、世界のために政治家には活躍してもらいたいと私は考えました。

例えば、ゴア元副大統領が温暖化対策のリーダーとして活躍しているように、日本の元首相や大臣達も、何か出来ないものなのでしょうか。信念を貫く何かを持ってはいないのでしょうか?

今年のダボス会議には、様々な人道的活動を続けているクリントン元大統領が参加。超多忙なスケジュールを縫って、ハイチ地震の災害援助のために参加されたそうです。

そういえば、ちょうど20時間前にちょっと驚いたメールをいただきました。クリントン大統領ととブッシュ大統領からのメールだったからです!

実はこのブログ上でも、お伝えしていたハイチ援助基金へ募金をしたのでお礼状がきたのでした。募金をした人達に全員個人名で送っているのでしょう。メールをもらった方は嬉しいし、まさしく、リーダーシップを発揮されているのがわかります。

clinton bush.jpg

ウーン、こういうアピール力が日本人のリーダーから出てこないものでしょうか。

さて、今日もダボス会議とインプロの関連性は語らずに終わります(笑)。明日すべてシンクロさせるつもりでいます!

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『英語の力を増す努力は必要か』

Date. 2010.02.26  /  Category. Diary英語プラスアルファ

今日は引き続き「インプロワークショップの感想」を書こうと思っていたのですが、それにもちょっと関係するので予定を変更して「ダボス会議」についてにします。はい。この2つ関連しているところがあるのです。

ツイッターでつぶやきましたが、今晩は六本木ヒルズで「ダボス会議報告会2010」に参加してきました。

ダボスでの日本のプレゼンスなど報告があるということに興味を持ち行って来ました。

新年早々に毎年行われるこの会議は、世界中のリーダー達が一同に集う場。日本人も多数参加しているはずなのに、あまり海外の報道で日本人の発言は取り上げられていません。

実情はどういうことなのか、聞きに行ったわけですが、やはり思った通り。日本の発信力の強化は急務なようです。

はい、急務です。パネリストの方達のお話を聞いていて、私の中でいろいろな事がシンクロされました。

ひとつは、先月5回に分けてまとめた、マルガリータ・エステベス・アベ博士のお話です。そう、日本は、ゆでガエル状態になっている、と警鐘されました。

とくに、世界の情勢の中であまりに鈍感になってしまっていると。

今回司会をされた、石倉洋子教授からも同じようなメッセージが受け止められました。

石倉先生が、ダボス会議に参加されたのは、丁度10年前のダボス会議30周年の年だったとか。そして、その時覚えたのが、焦燥感だったそうです。それは、日本と世界のリーダー達との年齢差。60代や70代の人達が会社をやっている時代ではなくなっているのに、日本では、、、と。

そして、40周年を迎えた今年の会議でも、また大きな焦りを感じてこられたそうです。

それは、「他のアジアの国は大きく変わり、世界でのコミュニケーションの仕方も学んできているのに、日本だけが変わっていない。付いていっていない」という苛立ちです。

今回のダボスの特徴のひとつが、アジアのアピール力だったとか。中国、韓国、インド、のみならず、タイもベトナムも、組織力を強化して、英語が話せる人達が意見を戦わせていたそうです。

いただいた参考資料の中に石倉先生の「ダボス会議は『見に行く』ところではない」というエッセイがありました。(朝日新聞GLOBE 2009年11月23日)

一部要約すると、ダボス会議に参加する日本人はジャパンディナーというイベントだけに出席するだけの人が多く、この会議を生かしていない。パネリストもモデレーターを務める日本人はごく少数。日本の存在感がなくなっている。

「こうした状況に危機感が足りないばかりか、さらに内向きになっていないか、というのが私の懸念である。

1年ほど前、若いビジネスパーソン向けのキャリア開発セミナーの講師をした。そこで『英語の力を増す努力は必要か』という質問がでて愕然とした。」

英語ができなければ、「世界に広がる限りない可能性からシャットアウトされてしまう」と書かれています。

石原先生は世界とのコミュニケーションをとれる英語力、人間力をお持ちで、ダボス会議にも多くの貢献をされてきています。先生を見習ってもっともっと世界に発信できる日本人が増えなくてはいけません。

さて、実はこれを書いている時間は27日の午前1時を過ぎてしまいました。ブログアップが遅れているのは、今週韓国に出張中の妻、美優から電話がかかってきたからです。

「韓国の若いリーダー達は凄い!迫力がある。勢いが違う!姿勢が違う!」と興奮気味の話を、タイミングよく、ずっと聞かされていたからなのです(笑)。

「英語は普通に出来るし、意見もシビアなポイントをついたことをどんどん言ってくる」と。

さて、そういうことからも、日本がこれから世界で生きていけるためには、英語での発言力、発信力の強化は急務なのです。のんびりしている場合ではありません。

と、気がつけば、また長いブログになってしまいました。まだ、インプロとの関連性にも全く触れていません!

ここは、数回に分けてお話を続けていくべきですね。それではひとまず今日はここまで。

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インプロとプレゼンテーションクラス

Date. 2010.02.25  /  Category. Diary

今晩はカプラン表参道校で「マスタープレゼンテーション」クラスを担当。いわゆるテクニカルなプレゼンテーションよりも、自分を英語でプレゼンスすることを教えるクラスです。

そして早速、インプロで学ばさせていただいたことを実践しました。あのワークショップでお聞きした話は、実際私が今まで受講生に伝えてきたことと一致する事ばかりだったので、急に方向転換した訳ではありません(笑)。

しかし、また違うボキャブラリー、説明方法を学べたことで、よりよいアドバイスができたと感じています。

「上手く見せることなどは考えずに、自分のありのままの人間性を見せること。集中するのは自分よりも相手。そしてコミュニケーションする。」

遅い時間になってしまったので、今日のブログは短くここまで。

最後にキース・ジョンストン先生とのお写真を。

P1060197.JPG

一緒に写っている女性は、何とカプランの大島先生のお姉さま。実は東京松本英語専門学校の卒業生(そして現カプラン講師の加藤先生と同窓生!)で、その後ずっとインプロの道を究めているのです。

今回のインプロワークショップでは、またいろいろな懐かしい出会いや、嬉しい出会いもあったので、またそのことも改めてブログに書きます。

それでは。

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コミュニケーションの極意

Date. 2010.02.24  /  Category. Diary英語プラスアルファ

インプロの創始者の一人で、世界的なインプロ指導者キース・ジョンストンさんのワークショップに本日も参加させて頂きました。

本当に学べる事が多く、気がつけばノートも17ページに渡ってとっていました。今後、自分の授業やセミナーなどにも、即実行できるようなプラクティカルなことも沢山あるので、楽しみです。

また、熱心なインプロバイザーの方達と一緒に舞台でも練習できて、貴重な体験もさせて頂きました。

いろいろと、ハッと気がつかされることが多かったのですが、ひとつ上げるとすると。。。

自分が面白い案を出しているかとか、上手く演じているかということではなく、自分のパートナー(一緒に演じている人達)が喜んでくれることが、一番大事なことだという教えです。

すなわち、パートナーが、自分と一緒に演じている事が楽しく感じてくれているか。もっともっと長く一緒にやりたいと思ってもらえるかが、常に一番大切だという教えです。

なぜなら、この心は観客に対しても通じるからだと。

観客が喜んでくれるか、もっと長く見ていたいと思ってもらえるかは、全て自分のことよりも相手に心を払ってはじめてできることだと。

自分の考えだとか、演技に気を配っているのは、心違いをしているということです。

ふーーん。なるほど。難しいけど本当に一番大切な事だ、と感じました。

このことはインプロだけでなく、コミュニケーションを図る上でも、基本的な哲学だと再確認させらたのです。

会社でも家庭でも教室でも、実践すべきことですから。

周りの人がもっと一緒にいたいと感じてもらえるような、発言や行動をする。自分、自分、自分ではなく、周りの人がどうしたいのかもっと察知することに気を配る。

啓発本で良く言われるようなことですが、今日はインプロの練習を通して実感できました。

またインプロ練習を通して、難しさと共に何か掴んだ気もしたのです。

今日でこのインプロのワークショップは終了しましたが、これからは実生活の場で常に練習が続けられそうです。

また、明日に続けます。

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カプラン ジャパン代表 石渡 誠
カプラン ジャパン代表
Kaplan Japan President
石渡 誠 Makoto Ishiwata
南アラバマ大学 コミュニケーション学・英語学 学士号取得。ジョージタウン大学院 英語教授法修士号 取得。帰国後、松本亨高等英語専門学校を引き継ぎ、14年間のフィニックス英語学院の教務部長を経て、カプラン ジャパン代表就任。[ More... ]