Title.

TESOLでの感動的な再会ー車椅子の博士

Date. 2010.04.08  /  Category. 英語の教え方英語プラスアルファ
                  
     

TESOL協会の初代会長であったアレイタス博士、俗っぽく日本的に説明すると、なにやら水戸黄門様との出逢いのようでした。最後まで「ただのおじいさん学生」かのように振舞われていたので。

前回から6日も空いてしまいましたが、お話を続けます。

私がジョージタウンに行ったのは、語学教育法を学ぶのなら一番いいと皆が口を揃えて推奨していたからでした。この分野での大学ランキングを見ても当時は圧倒的な1位。

あとで分ったのは、それもこれもアレイタス博士がジョージタウン一筋で、大学の言語学部長として活躍させていたからこそのことでした。

夏期学期中は毎日クラスでご一緒出来ていたものの、お忙しそうな博士とその後は挨拶程度で特に直接お話の機会を持つ事はありませんでした。

卒業後も、時折学会でお見受けしたものの、常にいろいろな人達に囲まれて談笑されている博士でしたから、ご挨拶すらできないでいました。

そしてあれから20年以上も経った今、先月末のTESOL大会にてとても感動的な体験をさせて頂いたのです。

大会2日目の朝にあったアレイタス博士の功績にちなんで設けられたJames E. Alatis Plenary講演会でのことでした。

講演の内容は「TESOLの過去・現在・未来」。講演者の一人は今や言語学会で世界的な権威のデビット・ニューナン博士でした。

そしてニューナン博士が45年前の発足当時の話をした時、アレイタス博士の名前を出して会場の最前列を指差したのです。

いらっしゃっているんだ。まだお元気で。と嬉しくなりました。

なにしろ会場には何千人もの人がいます。前回参加した一昨年ニューヨークの大会では、講演会でもアレイタス博士のお姿を見つける事はできなかったのです。

指差された前方を見ると、どうやらひとり車椅子に座っているような影が目に入りました。

車椅子。。。とても気になり講演が終わるとすぐに近寄ってみました。そしてやはり車椅子には、あの懐かしいアレイタス博士がやはり沢山の人達に囲まれていました。

もう私のことを覚えていらっしゃる訳もなく、遠目からお写真だけを撮ってその場を去ろうとしました。

P1060555.JPG

あいかわらず、おしゃれでダンディなアレイタス博士ではありましたが、笑顔の奥に明らかに病魔と闘っているような様が見受けられました。

「先生から沢山の事を学びました」と一言だけでも言いたい。そうでないと一生後悔する気がして、思い切って博士の世話をされていた男性に少し事情を説明させていただきました。

すると彼は人垣を割り博士に歩み寄りると、"Daddy, there's someone I want you to meet."と言って場を作ってくれたのです。。。

(次回、いよいよ再会のシーンを再現します)

                  
  

皆さまの感想を受け付けております。
ブログコメント送信フォームより、お気軽にご投稿下さい。

Page top

New Entries

  • 2012.05.16
    プロジェクトワークの素晴らしさ 12 (継続力・前) [More...]
  • 2012.05.11
    世界中に刺激を [More...]
  • 2012.05.10
    ユーモラス・ディベート・ワークショップ [More...]
  • 2012.05.09
    世界の舞台へ飛び出そう [More...]
  • 2012.05.05
    発表会・ある受講生の感想 [More...]
  • 2012.05.04
    第12回発表会ある感想 [More...]
  • 2012.05.02
    半年前の発表会ビデオ [More...]
  • 2012.04.29
    始まります! [More...]
  • 2012.04.28
    明日は第12回英語発表会 [More...]
  • 2012.04.27
    プロジェクトワークの素晴らしさ 11 (柔軟性) [More...]

Calendar

Category

Archives

Profile

カプラン ジャパン代表 石渡 誠
カプラン ジャパン代表
Kaplan Japan President
石渡 誠  Makoto Ishiwata
南アラバマ大学 コミュニケーション学・英語学 学士号取得。ジョージタウン大学院 英語教授法修士号 取得。帰国後、松本亨高等英語専門学校を引き継ぎ、14年間のフィニックス英語学院の教務部長を経て、カプラン ジャパン代表就任。[ More... ]
Facebook

石渡 誠の個人ページはこちら

日本語版
@makoto_ishiwata
英語版
@makotoishiwata