英語の教え方のブログ記事
古い記事から順に並ぶ |
新しい記事から順に並ぶ
Title.
プロジェクトワークの素晴らしさ 1 (発言機会)
Date. 2011.11.01 / Category.
英語の教え方英語発表会
今週日曜日に行うのは、暗唱大会以外は、グループでの発表会です。プレゼンもあれば、ディベートもあれば、ドラマもあるのですが、全てプロジェクトワークと呼んでいるクラス単位の発表となります。
(前回4月17日発表会「リア充」プレゼンテーションから)
昨日少し書いたように、このプロジェクトワークの素晴らしさは、言葉に書き尽くせないほどあります。それを、このブログでも少し触れてみたいと思います。(本当はこれを書き始めると、また長々とシリーズになりそうなので、少し躊躇もするのですが、、、やはり学ぶ側の大きなヒントとなると思い、簡潔にまとめますね。)
まず、一般的に、グループレッスンと言えば発言の機会が少なくなるものだと思われがちです。プライベートを好む理由として、その点を挙げる人が多く見受けられますよね。
ところが、このプロジェクトワークに関して言えば、それが全く逆で、まさにコミュニケーションの機会を増やすものなのです。
それはプロジェクトをゼロの段階から、全て英語で話し合って決めていくからです。
そして松本亨高等英語専門学校の以下に挙げる4つの原則を踏襲することで、その特徴がさらに強化されています。
1)受講生主体のプロジェクト作りを講師は目指す
2)クラス外でも集まったり、メール、電話等で交信する機会を設ける
3)どんな時でも、日本語を厳禁にすることを徹底する
4)最終的には、クラス外の人を含む大勢の前で発表させる
普通のレッスンならば、コミュニケーションは講師⇔受講生のみに限られがちなので、グループだと発言の機会も減る事も起きます。
しかし、上記のような原則で行うプロジェクトは、講師・受講生とも一緒となり、複数の回路でのコミュニケーションが生まれるのです。
しかも、質量ともに増えて、話されている内容も意義も深いものになるのです。
このような体験が、形だけでない、本当の意味でのコミュニケーション学習へとつながってきます。
さて、とは言っても、グループで学習することへのいろいろな懸念を感じる人も多くいるかと思います。例えば、どんな人達と一緒のグループになるのか、英語力や年齢、性別、バックグラウンドの差などが気になる人もいるでしょう。
次回はそのような懸念に対してのお答えをしてみたいと思っています。
とにもかくにも、受講生のみなさんには、日曜日の成功を祈りつつ、その他の方々には、ぜひ発表会へご足労頂ければ幸いです。それでは。
皆さまの感想を受け付けております。
ブログコメント送信フォームより、お気軽にご投稿下さい。
Title.
TOEIC®なんて難しくない!
Date. 2010.11.14 / Category.
イベント告知英語の教え方
TOEICテストでのスコアアップを目指している方、年内に目標達成しましょう!
ということで開催決定したのが、石渡誠の「年末一気にTOEIC®制覇」です。12月20日(月)19:00-22:00のリスニングセクションPart 1 とPart 2 を皮切りに、1週間でSW(スピーキング・ライティング)テストを含む全セクションを網羅します。
日頃は、テスト対策などの学習を否定している私ですが、その理由はテクニックの習得に時間を多くかける必要がないと思うからです。TOEICテストなら、この1週間もあれば十分でしょう。
もしも、今まで特に試験対策のテクニックを学んだことが無い人ならば、一挙に点数アップが望めると思います。例えば、通常多くの方が受けるLR(リスニング・リーディング)テストならば、100点くらいアップするのは無理なくできるはずです(勿論、あと100点くらい上に余裕がある人に限りますが)。
また、逆に今までいろいろとテクニックをかじってきた方にもお勧めです。正直なところ、巷でよく云われているテクニックと私の考えは異なることが多いのです。
例えば、Part1 は写真に相応する文章を聞いて選ぶ問題ですね。「聞く前に文章を予測しなさい」などというテクニックは受験時には何の役にも立たないというのが、自論です。むしろ正解を妨げることになってしまします。私の教え方は、聞くポイントを明らかにすること。全体の文章を聞いて正誤を考えるのではなく、3つのポイントさえ理解できれば、簡単に正解が選べるものです。
さらに例えとして、最後の Part 7 を挙げれば、長文読解だと考えて時間をかかっている方が多いと思います。それは全く逆で、時間をかけて読む必要があるものではなく、あくまで1文読解力のみ問われています。そして「設問を最初に読む」などというテクニックも、あえて解答者を迷子にさせるだけです。そうではなく、最初にするべきは、「読み物を、ある方法で見る」ことなのです。
全てのセクションに関して、テクニックの習得とまたそれに相応する英語力の上げる方法を指導するのが、この年末特別クラスです。セクション別に単独受講も可能です。
一般の方も大歓迎です。ただし事前に1日コースの参加された方のみ受付致します。これは、コースの効果を最大限に上げるために、基本的な英語学習法を理解して頂きたいことと、英語での授業に慣れて頂く為ですのでご了承下さい。
スケジュール、申し込み方法等、詳しくはKap-languageブログにあります。また、こちらのブログには、前回お話しましたユーモアスピーチコンテストでの写真やスタッフによるリポートもありますので、ぜひご覧下さい。
それでは、今年もあと1ヶ月半だけとなりましたが、悔い残らない一年になるよう頑張っていきましょう。
皆さまの感想を受け付けております。
ブログコメント送信フォームより、お気軽にご投稿下さい。
Title.
TESOLでの感動的な再会(終)ーThank You
Date. 2010.04.11 / Category.
英語の教え方英語プラスアルファ
そうかなと思いましたが、私が話しかけた人はやはりアレイタス博士の息子さんでした。まだいろいろな人が博士と話している時に、"Daddy"と言って私も声をおかけするチャンスを作ってくれたのです。
車椅子に座り体の不自由そうな博士。となりに案内されて私はまずこのように会話を始めました。
"Dr. Alatis, I am so happy to see you here. I don't believe you remember me at all, but I went to Georgetown and got an MAT in TESOL."
すると、とても小さいかすれた声で、でも笑顔で"Oh, congratulations."と答えてくれました。
思い出していただけないだろうと思いつつも、私はこう続けました。 "It was about 20 years ago, and I also worked in the Japanese language department as an instructor, so you were once my boss."
日本語学科は言語学部に属していたので、少しユーモアを込めてこのように言ったのです。"Is that so?"と相槌を打たれながら、博士は私が誰だか思い出そうするかのように、私の顔をのぞきこんまれました。
そこで私は、"And you know what? I still can't believe this but you were once my classmate too. You were in my first class at Georgetown."と言いました。するとその時です!
博士は、にっこりと微笑んだかと思ったら、"Summer Program!"と言って私の手を握られました。
もの凄く嬉しかったです。やはり学生と方を並べて授業に出たのは、博士にしてもすぐに思い出せるくらい、特別な体験だったんだなと感じました。

そして、私があの時に博士からとても貴重な学ぶ姿勢や、人に接する態度を学んだ事を感謝を込めてお話することができました。
さらに最終日の夜に開かれたパーティでも、忘れられない思い出ができました。

会場内に、ご家族でテーブルを囲み食事をしている博士の姿がありました。そしてやはりたくさんの人達が、博士に挨拶されていたのです。
私はまず息子さんにご挨拶をしました。すると彼の声は、博士以上に小さなかすれていました。大会中、ずっと父親に付き添いながら、恐らく何千という人達と話ていたからでしょう。
しゃがれた小さな声で私が聞いたのは、、、
「実は、父の病状はとても悪くなっている。いつどうなるかもわからない。そしてもしその日がきてしまった時、お悔やみの言葉は欲しくない。そうではなくて、感謝の言葉を集めて本にしたい。父を感謝してくれている人達の声を父に届けたい。だからあなたにも連絡するときは宜しくお願いしたい。」
そういうと彼は、わざわざ椅子を他からとってきて、博士の隣に私の席を設けてくれたのです。
85歳になっていた博士は、明らかに体が弱っていてお辛そうでした。しかし博士に話しかけてくる他の人達の幸せのほうを気にされていました。
私にも繰り返し、"I hope we didn't harm you." とおっしゃったのです。
これは「ジョージタウンにいたことが君の人生にとって少しでも役に立っていればいいのだが」ということを、博士らしい相手に敬意を払ったへりくだった、しかも少しウィットに富んだ言い方だと私は解釈しました。
そして私が現在どうしているかを気にかけてくれ、説明すると「素晴らしい。それは良かった。」と嬉しそうに聞いてくれました。
博士と何十年も苦楽をともにしていらした方達が大勢いらっしゃる中、長い間隣の席にいることに私は恐縮して感謝の言葉をもう一度述べて立ち上がりました。
すると博士は握手をしてこうおっしゃってくれたのです。
"I was really happy to see you again. Thank you. It was very kind of you to come and talk to me, MAKOTO."
"MAKOTO"と私の名前を最後に言ってくれたのです。まさか名前まで思い出してくれたのだろうか?と一瞬本当に驚きました。
実は私の名前は言ってなかったからです。顔を思い出してくれただけで十分すぎるほど嬉しかったので。
もしかしたら、名刺を渡してある息子さんが伝えてくれていたのか。
いや、おそらくそうではなく、首からぶら下げているネームプレートを読まれたのだろうとも思いました。でも一度もプレートのほうを見たような気配はありませんでしたが。
真実はわかりません。でも、あまりに博士特有のあの親しみをこめた、あの懐かしい抑揚で "MAKOTO" と言ってくれた時、22年前の夏学期での博士との思い出が瞬時に蘇ってきたのでした。
本当に貴重な出会いと体験をさせていただいたこと、改めて感謝の気持ちで一杯になりながら。そしてこのような再会をさせてもらえただけでも、今回ボストンまで行って良かったと思えたのでした。
皆さまの感想を受け付けております。
ブログコメント送信フォームより、お気軽にご投稿下さい。
Title.
TESOLでの感動的な再会ー車椅子の博士
Date. 2010.04.08 / Category.
英語の教え方英語プラスアルファ
TESOL協会の初代会長であったアレイタス博士、俗っぽく日本的に説明すると、なにやら水戸黄門様との出逢いのようでした。最後まで「ただのおじいさん学生」かのように振舞われていたので。
前回から6日も空いてしまいましたが、お話を続けます。
私がジョージタウンに行ったのは、語学教育法を学ぶのなら一番いいと皆が口を揃えて推奨していたからでした。この分野での大学ランキングを見ても当時は圧倒的な1位。
あとで分ったのは、それもこれもアレイタス博士がジョージタウン一筋で、大学の言語学部長として活躍させていたからこそのことでした。
夏期学期中は毎日クラスでご一緒出来ていたものの、お忙しそうな博士とその後は挨拶程度で特に直接お話の機会を持つ事はありませんでした。
卒業後も、時折学会でお見受けしたものの、常にいろいろな人達に囲まれて談笑されている博士でしたから、ご挨拶すらできないでいました。
そしてあれから20年以上も経った今、先月末のTESOL大会にてとても感動的な体験をさせて頂いたのです。
大会2日目の朝にあったアレイタス博士の功績にちなんで設けられたJames E. Alatis Plenary講演会でのことでした。
講演の内容は「TESOLの過去・現在・未来」。講演者の一人は今や言語学会で世界的な権威のデビット・ニューナン博士でした。
そしてニューナン博士が45年前の発足当時の話をした時、アレイタス博士の名前を出して会場の最前列を指差したのです。
いらっしゃっているんだ。まだお元気で。と嬉しくなりました。
なにしろ会場には何千人もの人がいます。前回参加した一昨年ニューヨークの大会では、講演会でもアレイタス博士のお姿を見つける事はできなかったのです。
指差された前方を見ると、どうやらひとり車椅子に座っているような影が目に入りました。
車椅子。。。とても気になり講演が終わるとすぐに近寄ってみました。そしてやはり車椅子には、あの懐かしいアレイタス博士がやはり沢山の人達に囲まれていました。
もう私のことを覚えていらっしゃる訳もなく、遠目からお写真だけを撮ってその場を去ろうとしました。

あいかわらず、おしゃれでダンディなアレイタス博士ではありましたが、笑顔の奥に明らかに病魔と闘っているような様が見受けられました。
「先生から沢山の事を学びました」と一言だけでも言いたい。そうでないと一生後悔する気がして、思い切って博士の世話をされていた男性に少し事情を説明させていただきました。
すると彼は人垣を割り博士に歩み寄りると、"Daddy, there's someone I want you to meet."と言って場を作ってくれたのです。。。
(次回、いよいよ再会のシーンを再現します)
皆さまの感想を受け付けております。
ブログコメント送信フォームより、お気軽にご投稿下さい。
Title.
TESOLでの感動的な再会ー尊敬する理由
Date. 2010.04.02 / Category.
英語の教え方英語プラスアルファ
TESOLの創設者でもあられるJames. E. Alatis博士との22年前にあった最初の出会いと私の大きな勘違いを昨日書きました。
先週の感動的な再会話をする前に、今日はもう少し昔の誤解話を続けます。
夏学期が終わるまでずっと、2ヶ月くらいもの間、私は誤解していたのです。
でも、それなりに理由もあるのです。
なにしろ博士はクラスには欠かさず出席されていました。教室の後ろに座って見学するかのようではなく、講師のまん前、最前列に座っていたのです。
質問に一番先に手を上げて答えていたり、自らも沢山質問をクラスで講師にしながら。
そして講師のほうも、遠慮するそぶりなど全く見せずに普通に対応していたのです。
なので正体が私に分るわけがありません。
そもそも何ゆえに、博士がクラスに通っていたのか。
その時、クラスメートから答えを聞き驚きました。
それは、こういうことだったのです。
アレイタス博士は、秋の学期から久しぶりに言語習得講座を担当することに。なので最新情報も含めて頭を整理しようと、夏学期の講座参加を決意されたとの事だったのです。
これには参りました。
学会から離れていたならまだしも、その分野の現役の中心人物でいらっしゃいました。にもかかわらず講義を久しぶりに担当するからといって、勉強しなおすことだけでも尊敬にあたることです。
ましてや、わざわざクラスを受講することなど普通は考えられない事です。
しかも、全てのクラスに遅刻もせず出席をされたのです。
そしてそのクラス態度は、あたかも初めて学んでいる生徒かのように積極的で熱心。
うーん。文化的な大きな違いも感じました。
日本でならば、ありえない話ですから。
学会のいわゆる『重鎮人物』が、久しぶりに講座を持つために勉強しなおすと、一般の学生と肩を並べて授業にでるでしょうか?しかも講師のまん前の席に座って、積極的に質問したり答えたり。
ありえないことですが、もし万が一、受講でもすれば、教える講師の方が困ってしまうでしょう。
ところが私の見た光景は、博士よりも半分の年齢にしかいっていないような女性助教授が、あたかも普通の生徒に対するように授業していたのです。
このように、文化の違いは大きいなと感じると同時に、アレイタス博士のお人柄にも尊敬の念を抱きました。
どんな年齢の相手にも、どんなバックグラウンドを持つ人でも、いつもフレンドリーでかつ謙虚な態度で接しているあの姿に。
はじめは、ただの元気のいいおじいさんだと思っていた私ですから、お恥ずかしいお話ではありますが。
とにかく、あれ以来少しでも見習わなければと、心がけだけは保つようにしてはいますが、とてもとても。。。
さて、出会いの部分のお話だけでこんなに長くなってしまいましたが、先週のTESOLでは、本当に一生忘れられない感動的な再会をさせていただきました。
いよいよそのお話は、また今度。
皆さまの感想を受け付けております。
ブログコメント送信フォームより、お気軽にご投稿下さい。