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Title.
上達しなくても続ける事の意義
Date. 2010.03.06 / Category.
ドラマ英語教育英語プラスアルファ
先月の来日中に77歳の誕生日を迎えられたキースジョンストン先生。即興劇の創始者とお聞きしていましたが、あたかも修行を極められた仙人かのように私には写りました。
まるで異次元の世界から物事を見られているような感じで、ゆっくりと発せられる言葉、そのひとつひとつがとても深く感じられたのです。
キース先生のワークショップについて何回かに渡り書いてきました。そして本日は中でも私が一番心に残ったお話をご披露したいと思います。
これは、現在何かにトライしている私達全員に大変参考になるお話だと思います。ですので少し長くなりますが読んでみてください。ジーンとくるお話でした。そのまま再現してみます。
それは、参加者の方からこの勇気ある質問から始まりました。
「今回キース先生のワークショップに出て、今まで何をやってきたのだろうと感じました。何かやればやるほど難しくなっていく気がしています。インプロを続けると自分に何か良くなる事があるのでしょうか?」
これにキース先生は何と答えたと思いますか?
「実は20年前に私は全盲になると言われたのです」 突然ここから答えが始まったのです。
「医者はすぐに全盲になると言った。でも私がなかなか全盲にならないので医者は相当頭にもきていたようです。『そんなはずはない』と。
一方そう言われた私は、人の絵を描き始めたのです。顔の絵です。私の周りの人達の。目が見えなくなった時に、みんなの顔が思い出せるように。
目が見えるうちに、絵を描くことでみんなの顔を覚えておこうと思ったのです。
5,000枚描きました。1年3ヶ月と3日かかりましたけど。日付を記録していたのでこれは正確な日数です。
結局全盲にはなりませんでしたが、思ったことがあります。。。私は絵が下手だなと。
書いている間、上手くなっている感じがしなかったのです。絵がもともと下手だから200枚書いてもひどい絵しか描けないんです。
でも当り前だと思ってもっと書き続けました。だって、例えば体操選手だったら、5,000回くらい、いやそれ以上の失敗があってはじめて演技が完成するでしょう。
だから最初のひどい200枚の絵を描いたときに、まだ4,800回の失敗のチャンスがあると思ったのです。
そして描き続けていると、気がついたのです。1500枚描いた時に。下手だけど最初の200枚の時よりは良くなっていると。
でも、また50枚くらい描いてみると下手だと感じる。で、また50枚描き続けると、『いいかな』と思ったりして、また描き続ける。
でも次の瞬間、『やはりダメだ』と思う。この繰り返しだったんです。
そして5,000枚描き上げました。そして思ったことは、、、『上手くなった』。
最初の200枚とは全く違うのです。
You cannot get right away. You have to be patient. You just have to do the process.」
ガーンときました。私には。その重みのある言葉に。
最後の英語の部分は「やるべきことをやらずして、何も出来るようにはならないのです。正しいステップを踏むためには、辛抱が必要になるのです」というような意味。
そして最後に質問への答えをこう締めました。
「この『やるべきことをやる』ことが、出来ない人達がいる。それは小さな変化に気がつかないから。大きなプロセスを意識する中、小さな変化、ほんの少しでも良くなっていることに気がつくことが大切だと思います」
いかがでしたか?このメッセージは。インプロだけでなく、全ての道につながる言葉ですよね。
勿論、英語学習にもいかしていきたいものです。以上。
さて、チリへの援助ですが、こちらのジャパンプラットフォームのサイトでは、一口千円から寄付金が送れます。銀行だけでなくクレジットカードも使用できます。
※ジャパンプラットフォーム(JPF)は、日本の数々のNGO、自然災害等の緊急人道援助を迅速に行うためにNGO、経済界、政府が共同して設立されたシステムです。
さて、さて皆様のサポートのお陰をもちまして、本日300日間連続更新となりました!記念するべき日にキース先生の素晴らしいメッセージをお伝えできた事に感謝します。健康改善は今日は△です。(水だけはクリア!)有難うございました!皆さまに感謝をこめて
皆さまの感想を受け付けております。
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Title.
人の話を100%自分のものにする秘訣
Date. 2010.03.07 / Category.
ドラマ英語教育英語プラスアルファ
「彼は、正しいことを言っているのではない。
彼が、正しいのだった。
彼は、まったくの「オリジナル」であった。
キレイゴトや口先や小手先ではない、まったくの「真実」だった。
彼は、「インプロの指導者」というより、「アーティスト」であり、「発明家」だった。」
昨日、「続ける事の意義」のお話でもご紹介しましたキースジョンストンさん。そのキースさんに対しての印象を、日本のインプロ第一人者の今井純さんは、このようにご自身のブログで語っていらっしゃいます。
余談になりますが、昨日の夕方偶然なことがありました。今井さんのブログにコメントを残したあと、カプラン表参道に車で向かいました。歩道の前で車を停車した時、目の前を横断されたのが、なんと今井さんだったのです。お声をおかけして、思わぬところでまたお話ができました。
その時にまた出た話が、やはり冒頭部分の「彼は、正しいことを言っているのではない。彼が、正しいのだった。」のです。
さて、その今井さんとキースさんの今回のワークショップでの面白いワンショットがこれ。

今井さんの昨日のブログにあった写真です。さて皆さん、これ何をしていると思われますか?
キースさんと同じ動作をしているので、何かの準備運動か、演技指導かと思われるかもしれません。
が、これは今井さんが通訳をしている時のひとコマです。この時キース先生が何気に左手を首に回して話したので、今井さんもそうされたようです。
おそらく意識せず、勝手に動作も同じようになってしまっていたのでしょう。人の話を無心に理解して伝えようとする時、体まで一体化してしまうのですね。
通訳を今回すべてお一人でされた今井さんの真摯な態度、聞く姿勢に私は感銘を受けたことを2日前にこのブログでお伝えしました。
いわばキースジョンストンの専門家である今井さんが、全く彼のことを知らないかと思わせるほど、すべて心をゼロにして聞いている姿に感動させられたのです。
今井さんの昨日のブログを読み、やはり意識されていたことがわかりました。
今井さんのお話は、通訳をする時だけでなく、何かを人から学ぶときに大切な要素、レッスンが含まれています。ですので、こちらも引用させて頂きます。ぜひお読みください。
「人は、ちゃんと聞かない。ありのままを、ちゃんと聞かない。
自分の聞きたいことだけ聞き、自分の聞きたいように聞き、自分の聞きたくないことは聞かない。
聞きながら、頭の中でいろいろ考えたり、勝手に思い込んだり、疑ったり、批判したり、反論したりしている。
あの、同じワークショップを受けていても、違った受け取り方をしている人がいるのを目にする。
そうやって、人を間に介すたびに、どんどん、オリジナルから離れていく。
だから、ぼくは、キースの通訳として、可能な限り、彼が言っていることを忠実に、日本の人たちに伝えようと思っている。
幸いなことに、通訳をしている時、自分が考えることはほとんどない。
キースの言っていること、キースのマインドに常につながっていないと、訳すことができない。何か、ちょっとでも考えてしまうと、彼の言ってることを聞き逃す。
マインドが離れてしまうと、たとえ言葉は聞き取れても、何を意図しているのか、わからなくなる。
ただ、彼が何を意図しているのか把握し、それをほとんど反射的、機械的に日本語に翻訳して、受講者にできるだけわかりやすく伝えるだけ。
「媒介」「メディア」ってこと。ワークショップの最中は、ずっと、「二人で一人」になっています。(中略)
自分の中に、とっても素晴らしい知恵と知識と想いが流れ込んでくる。「ブロック」さえしなければいい。流れるまま。何もする必要ない。(中略)
あ、もう一つ、通訳の特典!聞いているだけでなく、その場で自分の口で自分の言葉にして同じことを言うから、自分の身になるんです。」
いかがでしょうか。明日はこのことを含めて、今回のワークショップでの私の最終的な感想を述べたいと思っています。
さて、チリへの援助ですが、こちらのジャパンプラットフォームのサイトでは、一口千円から寄付金が送れます。銀行だけでなくクレジットカードも使用できます。
※ジャパンプラットフォーム(JPF)は、日本の数々のNGO、自然災害等の緊急人道援助を迅速に行うためにNGO、経済界、政府が共同して設立されたシステムです。
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ROUDOKU CLUB 第2回
Date. 2010.03.10 / Category.
Diary英語プラスアルファ
日本英語交流連盟(ESUJ)による朗読クラブ第2回目に参加させて頂きました。
今回の読み物は、宮沢賢治の「注文の多い料理店」でした。前回の羅生門といい、文学にうとい私には大変に有難い企画です。
英語で朗読するというきっかけから、日本の文学を楽しく味わう事ができるからです。
2回連続で私も受講生のひとりとして、与えられた箇所の朗読にトライさせて頂きました。

もっともっと、いろいろな作品を読んでいきたいですね。
次回3回目は、太宰治の「葉桜と魔笛」だそうです。4月14日水曜日、カプラン銀座校で12:15-13:15に開催されます。
ただ少し悲しいお知らせを聞きました。この朗読クラブを支えていただいていた青谷優子さんの番組「日本文学館~Listening Library~」が3月で終了になるそうです。
ぜひNHKさんには、復活を嘆願したいものですね。このような素晴らしい英語教育は広げていかなければいけません。
また、ボランティアとしてこの朗読クラブを手伝って下さった青谷さんですが、国際放送局のニュースに関わっていらっしゃる関係上、毎回スケジュールの工面もつきにくいとのこと。時間を確保するために、有給まで取ってご指導いただいていたそうです。
ということで、ひとまず次回以降は青谷さんに頼りきらずに活動を続けていくことになるそうです。
興味のある方は皆さんで、朗読クラブを支えていきましょう。ESUJの会員登録はこちらからできます。
青谷さん、いろいろご指導有難うございました。そしてこれからも宜しくお願いします。

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書道による会社経営の極意とは
Date. 2010.03.25 / Category.
教え子との再会英語プラスアルファ
25年くらい前の生徒さんが100名くらい集めるという大同窓会が8月8日に予定されています。私以外にも当時の先生方がきてもらえるようコンタクトを取っています。そして最初に連絡がとれた西條さんのその後の活躍ぶりを、2日間に渡り書いてきました。
製薬会社を立ち上げる中、MBAや医学博士の資格をとるなど人並みはずれたことを成し遂げてきている西條さんですが、連絡を取って初めに頂いたメールの最後にはこの署名がされていました。
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西條一(鶴峰)
追伸:3年ほど前から、書道を楽しんでいます。今年に入って、雅号をもらいました。外国の方とビジネスの上でお付き合いをしていると、自分が日本人であることを強く意識するようになり、OO道なるもに挑戦したくなったのです。下手のヨコズキですが、毎朝、出勤前に30分ほど筆をもつことが習慣になっています。
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「書道も始めたんだ」と次から次へと新たな事に挑戦していく姿に感心しながら、このメールをもらった翌日にランチを一緒しました。そして出たのが、あのMBAよりも書道が会社の経営に役に立っていますというお話でした。
「経営の成功は全て、人間同士のコミュニケーションにかかわっている」という信念を西條さんは持ち、それをとことんまで追及されてきたそうです。
実は西條さん、MBAや医学博士のほかにも資格を取得していて、そのひとつが認定コーチ。
コーチングの手法を取り入れ、部下とのコミュニケーションをより良くしたかったそうです。そして、現在では全社員にもコーチングの学習を徹底。コーチングを会社のカルチャーとしたいと考えてるそうなのです。
その上で御自身にとって現在一番の学習手段が書道だそうです。
集中力を高め、心を落ち着かせる為に、毎朝出勤前に30分筆を持つということ。書けるのは、せいぜい3枚くらいらしいのですが、その日の心や体の状態が全て書に表れるそうです。
人とのコミュニケーションを円滑にするために、まずは己を知り、その上で心を無にして全神経を相手に注ぎ話をよく聞くこと、という事の実践に書道が一番役立っていると。
この話を聞いて真っ先に思い出したのが、キース・ジョンストン先生からお聞きしたインプロの極意でした。(本日新たに「ドラマ英語教育」というカテゴリーを追加して、そちらにお話をまとめました)
また、能楽師の安田登先生からお聞きした「和して同じない」能の舞いにもつながるお話だと、このことも西條さんと楽しく歓談しました。
さて、能というのも、実は即興劇に近いものがあり、安田先生はもともとジャズの演奏者だったことを伝えたところ、ジャズ好きな西條さんは能にも大変興味を持った様子でした。
実は西條さん、ジャズ好きというより、これも凄い。なんと、4000枚のジャズのレコードをもち、30代前半は寝る時間を割いてまで、聴きこんでいたそうです。
さて今回の話で能に興味をもって、またこれ以上勉強するのは止めてあげたいですが(笑)。
何しろ、西條さんは朝は書道して、夜は30分クラッシックギターも練習しているとのこと。心を養う為でもあり、寝る前の30分演奏すると、睡眠導入になるという話でしたが。
また何と、通訳案内士の資格もとり、日本文化と英語を再度学んでいるそうです。
こんな風に書くと西條さんを知らない読者の方には、「資格オタク」のような人物に写ってしまうことを恐れますが。
彼の場合は、「資格が欲しくて」勉強する人間ではなく、「資格がとれてしまうまで」徹底して学び通す人間なのです。
まさしく「意思あるところに道あり」。これからの西條さんのさらなる活躍が楽しみです。
さて、私のほうはブログの更新が遅れてしまい反省しています。実は今ボストンにいて、TESOL(英語教授法)の国際大会に参加しています。朝の5時45分となりました。今日は7時半からみっちりと10個くらいのセッションに参加してきます。そのご報告をブログでもするつもりですが、今日はツイッターでつぶやいてみようとも思っています。それでは。
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TESOLでの感動的な再会ー最初の出会い
Date. 2010.04.01 / Category.
英語の教え方英語プラスアルファ
気がつけば、さきほど夜中の12時をまわり日付が変更。4月1日になってしまいました。そうエイプリルフールの日なのですが、今から書くのは本当に嘘のような本当の話です。
ややこしいですね。ごめんなさい。本当の本当の話なのです。たまたま4月1日に記事アップとなってしまいましたが。
先週ボストンまで行っていた大きな目的は人との出会いだとお話しましたが、その中でも一生忘れられないことがありました。
それだけでも今回TESOL大会に参加して良かったと心から思えることだったのです。
少しづつお話していきます。
まずここでいうTESOLはTeachers of English to Speakers of Other Languagesの略で、母国語が英語でない人を教えている英語教師の連盟です。
いくつかの試みのもとに1966年に米国で発足されて、現在は世界規模に発展して、1万2千人以上の会員がいます。(日本の会員は今年2月の時点で約450人)
さて、その創立者のひとりであり初代会長(Executive Director)を務められたのがJames E. Alatis博士です。
毎年博士の名前でTESOL賞が贈られたり、年次大会でもJames E. Alatis Plenaryと銘打った全員出席する講演会が開かれています。
さてさて、ここからが信じられない話の始まりなのですが、Alatis博士は実は私のクラスメートだったことがあるのです。はい、言語学のクラスで本当に。
あれは1988年の夏学期でした。
ジョージタウン大学院で私が最初に受けた言語習得理論(Language Acquisition) 講座に博士が講師としてではなく、生徒としていたのです。
実はこのことはあとで分ったことなのですが。。。私はある事情から1日遅れての受講開始となったので知らなかったのです。
今でもハッキリ覚えています。
初めての学校、初めてのクラス、どんな講師と生徒がいるのか少しドキドキしながらクラスに向かい、1日遅れた私だけ自己紹介させられてクラスは開始しました。
すると、クラスの一番前、講師のまん前に座って一人元気良く、いろいろな発言をしている『おじいさん』がいたのです。
アメリカの大学院には、結構年配の人が来ているのは知っていましたが、「元気よすぎ」と思うくらい活発に、時には発言を訂正されても「ひるまずに頑張っているな」なんて思って見ていました。
クラスが終了すると私のところにきて、日本のどこから来たのかとか質問ぜめ。
「いやー、このおじいさんに話しても、そんなに日本の細かいこと分らないだろう」とか思いながら、半ば適当に答えていた自分がいました。
大変失礼なことをしたと後で大反省。
そう、その『ただのおじいさん』だと思った人がAlatis(アレイタス)博士だったのです。
不勉強だった私はそのことを何と学期終了の最後の最後まで気がつかないでいました。
最終日の試験日に、あの元気なジムおじいさん(アレイタス博士のファーストネーム)が教室に現れないのです。
不思議に思った私はクラスメートに「ジムはどうしたんだろう」と聞いたのです。
すると「今日は来ないわよ。試験は受ける必要はないもの。言語学部部長なんだから」と言われて初めて事の真相を知ったのです。
ガ―ン!!これって何て凄いことなんだろうと感服させられました。
。。。この話、長くなるので明日に続けますね。
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