つい先日、尊敬する相馬雪香さんが96歳で永眠されました。
「憲政の神様」と呼ばれる尾崎行雄さんの三女として、青春期に英国で学び、尾崎行雄さんの欧米歴訪の際には通訳としてご一緒された方でした。
年齢だけでなく私たち人道支援の分野でも大先輩で、わずか数人しかインドシナ難民を受け入れていなかった日本に対して、「難民に冷たい日本人」と非難する国際世論に日本人の善意を示そうと、1979年、NGO(現在の「難民を助ける会」)を設立した方でした。今以上にNGOへの理解が得にくかった時代、いくつかの当時のエピソードをお聞きするだけで、頭の下がる思いでした。
私が初めてお目にかかったのは10数年前。既に80歳を越えてらっしゃいましたが、対人地雷全面禁止のシンポジウムなどで壇上に上がりマイクに向かった瞬間から発せられる「気」は圧倒的でした。されてしまいました。機会を見付けては個人的なお話しをさせていただいたのですが、お目にかかるだけでこちらの気持ちが「しゃんと」まっすぐ伸びる、たたずまいの美しい方でした。「しゃんと」するのは気持ちだけでないようで、外国人の若い記者さんが直立不動で固まった不思議な姿でインタビューしているのを見て、語学力だけではない人間力というものがあることを初めて感じました。
いくつになっても本を開いて学んでいた姿を思い出すと、人間力を育むには環境だけではないと改めて思います。
ご冥福をこころよりお祈りします。
合掌。
▼▽▼▼田口さんの過去の記事を読む━━━━━━━━━━━
・【「言葉」について】2008.09.29 (Mon)
・【私はイタリアの8人の働き者です!】2008.10.26 (Sun)
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Posted By: 田口 圭祐 on November 24, 2008


